おうちで再現!日本のご当地ラーメン10選 — 博多豚骨ラーメンから二郎系まで

台所で料理をする女性と、札幌味噌ラーメン・沖縄そば・台湾ラーメンなど各地のラーメン。

全国のラーメンファンの皆さん、こんにちは。。ラーメン好きの皆さんはきっと日頃からあらゆる情報を頼りに各所の人気ラーメン店をめぐり、いくつかの“お気に入りの一杯”を既に発見しているかと思います。そんな時に「この味を家でも再現できたらな」と思ったことはありませんか?ちなみに、近頃人気のラーメン店は大きく分けて「創作系」と「ご当地系」に分かれますが、もしあなたのお好みのラーメンが「ご当地系」だとしたら、本日私たちが共有する情報は、「ご当地ラーメンを自宅で再現したい」というあなたの夢をかなえるものになるはずです。

今回は、ご当地系ラーメンの中でも特に人気の高いもの10種にスポットライトを当てて、自宅でも再現できるレシピをご紹介します。特に「アメリカでも手に入りやすい食材」を意識していますので、米国在住で日本の本格的なラーメンの味わいを求めている方でも作りやすいレシピです。

なお「ご当地ラーメンってそもそも何?」という方は、私たちのブログ記事「あなたはいくつ知ってますか?奥深いご当地ラーメンの世界」もチェックしてみてください。この記事でご当地ラーメンの全体像を押さえた後に当記事を読み返すと、ご当地ラーメンの理解が一層深まること間違いなしです。それではいってみましょう!

 

  • Index

 

■ご当地ラーメンとは?

ラーメンファンであれば「ご当地ラーメン」という言葉を耳にする機会は多いと思いますが、今回各地のご当地ラーメンレシピについて深堀りする前に、まずはおさらいとして「ご当地ラーメン」の定義を確認しておきたいと思います。「ご当地ラーメン」とは、日本各地の食文化や風土的な特徴を備えた、その土地特有のラーメンと定義付けることができます。なお、2025年現在時点では180種類以上のご当地ラーメンがあるとも言われ、さらに現在進行形で新たなラーメンが生まれ続けています。

それぞれの土地で生まれたご当地ラーメンの違いを理解するためには、ラーメンを構成する「スープ」「タレ」「麺」「油(脂)」「トッピング」の違いに注目するのがポイントです。土台になるスープ(出汁)に、味を決めるタレ(醤油/塩/味噌など)を合わせ、そこへ麺の太さや形状、香味油、トッピングの要素が重なることで、地域ごとの個性が生まれます。特にタレはその土地の個性を集約した“味の濃縮液”、スープはその個性を受け止める“旨みの器”ととらえるとわかりやすいかもしれません。この2つが組み合わさったとき、その土地ならではの味の個性がくっきりと浮かび上がります。

たとえば、札幌の味噌×中太ちぢれ麺、博多の白濁豚骨×超極細麺、富山の黒々とした濃口醤油×黒胡椒、長崎の具だくさんちゃんぽん(麺をスープで煮込むのが特徴)、沖縄の豚×かつお出汁など、組み合わせにより個性が生まれていることが見て取れます。これらのどれもが「場所(=ご当地)」を起点に磨かれてきた、その土地ならではの一杯といえます。このようなラーメンが生まれた背景の詳細は、私たちの日本語ブログ記事「あなたはいくつ知ってますか?奥深いご当地ラーメンの世界」にも詳しくまとめていますので、ぜひご一読ください。

それでは次章からは、いよいよ「ご当地ラーメン10種の紹介&自宅再現レシピ」をご紹介します。 アメリカで調達しやすい食材を使って、今夜からでも試せる手順をご案内しますので、乞うご期待ください!
 
 

■ご当地ラーメン10種&自宅再現レシピ

 

1) 札幌味噌ラーメン(北海道)

バターとコーンがのった札幌味噌ラーメン

 
ご当地ラーメンの特徴
濃厚でコクのある味噌をベースに、旨みのきいたスープと中太ちぢれ麺を合わせるのが札幌流です。仕上げのコーン+バターは札幌味噌ラーメンらしさを象徴する定番の組み合わせです。スープの旨味を持ち上げる“ちぢれ”麺と味噌スープの相性も後を引きます。

自宅再現レシピ

  • 用意するもの:
    チキンブロス、赤味噌または合わせ味噌(チューブ味噌でもOK)、コーン、無塩バター、もやし、玉ねぎもしくはキャベツ、青ねぎ、おろしにんにく、おろし生姜。麺は中太ちぢれ麺が理想。
  • 手順:
    1. フライパンを温め、もやしと薄切りの玉ねぎ(またはキャベツ)を、にんにく、生姜少々と一緒にさっと炒めて香りを立たせます(色づけないのがコツ)。
    2. 別鍋でチキンブロスを温め、火を弱めてから味噌を溶き入れます。味噌は沸騰させず、香りとまろやかさをキープしましょう。
    3. 中太ちぢれ麺を表示通りに茹で、器に味噌スープ→麺→炒め野菜の順に盛り付けます。コーンとバターをのせ、バターが溶けだしたら完成です。

MYOJO USAの商品を使用して、もっと手早く
麺とスープがセットになった札幌味噌ラーメンを使うと、麺の太さとスープのバランスが最適化されているので、失敗することなく札幌味噌ラーメンを作ることができます。コーンとバターの、シンプルな具材でも札幌味噌ラーメンの良さを味わえるレシピです。以下のレシピ動画を参考に、ぜひ作ってみてください。



 

2) 東京醤油ラーメン(東京)

東京風の醤油ラーメン。チャーシュー、メンマ、半熟卵、青ねぎがのった熱々の一杯。

 

ご当地ラーメンの特徴
澄んだ鶏ベースのスープを土台に、醤油ダレでキリッとまとめる東京の“定番”ラーメンです。昔ながらの店では、昆布やかつお節など複数の出汁の風味を重ねるのが特徴で、麺はやや細めのちぢれ麺が相性◎。トッピングは海苔・メンマ・チャーシュー・味玉などが王道です。

自宅再現レシピ

  • 用意するもの:
    チキンブロス、昆布・かつお節(または出汁パックで代用可)、醤油、みりん、砂糖、(あれば)鶏油(チーユ)、麺は細〜中細のちぢれ麺が理想、トッピングに海苔、メンマ、チャーシュー、青ねぎ、半熟卵
  • 手順:
    1. 出汁を取る:鍋に水と昆布を入れて弱火で温め、沸騰直前で昆布を引き上げます。そこからかつお節を加えて1〜2分置き、濾します。出汁を取るのが難しければ、出汁パックでもOKです。
    2. スープを合わせる:出汁とチキンブロスを1:1で合わせ、弱火で温めます(濁らせないのがコツ)。丼に醤油ダレ(醤油+みりん少量+砂糖ひとつまみ)を用意し、熱々のスープを注いで味を見ます。足りなければタレを少量追加してバランスを取りましょう。
    3. 仕上げ:麺を少し固めに茹で、丼へ盛りつけます。さらに海苔、メンマ、チャーシュー、半熟卵、青ねぎをのせます。香りづけに鶏油を小さじ1たらすと、東京醬油ラーメンらしいコクと照りが出ます。
      ポイント:澄んだスープが命です。強火で煮立てず、透明感を維持しつつも香ばしい醤油風味を意識すると、より“東京醤油ラーメンらしい味わい”に近づきます。

 

3) 二郎系ラーメン(東京)

野菜やにんにく、豚脂がたっぷり盛られた二郎系ラーメン。

 
ご当地ラーメンの特徴
“ヤサイマシ”のもやし+キャベツ山盛り、刻み生にんにく(ニンニク)、背脂(アブラ)、そしてカラメ(濃いめの醤油ダレ)。この4要素が揃ってこそ“二郎系”といえます。豚骨ベースの醤油スープと極太麺の組み合わせによって生まれる、ボリューム感・味の濃さ・ニンニクの香り。そのすべてがパワフルで、ガツンとインパクトのある味わいのラーメンを探している方にとっては、まさに探し求めていた一杯です。注文時の合言葉(例:ニンニク・ヤサイ・アブラ・カラメ/“マシ”“マシマシ”で増量)も含めて、二郎系ラーメンはもはや社会現象と言って差し支えないレベルで人々に浸透しているといえます。

自宅再現レシピ

  • 用意するもの:
    チキンブロス、出汁パック(昆布+かつお節)、醤油+砂糖少々(簡易タレ=カラメのベース)、ラードまたは豚背脂、キャベツ、もやし、にんにく、極太〜太麺
    お好みで豚骨濃縮スープ少量を加え、豚骨感をプラス。
  • 手順:
    1. 鍋にチキンブロス2カップ+出汁1カップを入れて温め、丼に作った醤油ダレ(醤油大さじ2〜3+砂糖ひとつまみ)を注いで味を見ます。最後にラード/背脂小さじ1〜2を溶かして脂を加えます。より濃厚にしたい場合は豚骨濃縮スープを小さじ1程度加えましょう。
    2. 極太麺は固めに茹でます(そうすることで、丼に盛り付けた際に時間の経過とともに程よい固さになります)。
    3. 別鍋でキャベツともやしをサッと下茹でして、シャキシャキ感をキープします。
    4. 丼に熱いスープを注ぎ、麺を盛りつけた後にヤサイを高く盛り付けます。アブラ(溶かした背脂/ラード)を小さじ1ほど回しかけ、生の刻みにんにくをお好み量添えてください。濃いめの味付けがお好みであれば、カラメ(タレ)をひとたらしで最終的な味付けを調整してください。
      ポイント:
      二郎らしさは豚骨醤油のキレ+脂の厚み+パンチの効いた生にんにく+山盛り野菜が決め手です。この4本柱を外さなければ、ご自宅でもしっかり二郎らしさを再現できます。

 

4) 横浜家系ラーメン(神奈川)

チャーシュー、のり、ほうれん草をのせた横浜家系ラーメン。

 
ご当地ラーメンの特徴
家系は、豚骨×醤油をベースに鶏油(チーユ)を合わせたハイブリッドスープに、太めのストレート麺を合わせるのが王道です。トッピングはほうれん草と海苔、さらにチャーシューや味玉が定番で、お店で提供される際には麺の固さ・味の濃さ・脂の量を自分好みに調整できます。こうした“カスタマイズ文化”も家系ラーメンの特徴の一つです。発祥は横浜の名店吉村家(1974年)とされており、豚骨+鶏ガラに醤油ダレ+鶏油というこれまでになかったスープの組み合わせ打ち出すことで“家系”というジャンルを確立しました。

自宅再現レシピ

  • 用意するもの:
    醤油ダレ(醤油+みりん少量+砂糖ひとつまみ)、鶏油(チーユ)、ほうれん草、焼き海苔、チャーシュー、味玉、青ねぎ、太めストレート麺
  • スープの作り方(選べる2種類)

※ご家庭でお店のような豚骨+鶏ガラの合わせスープを炊くのは大仕事で現実的ではありません。自宅での再現のために、ここでは身近な材料を使用することで“家系のエッセンス”を再現します。

①:豚骨濃縮+醤油ダレ(時短レシピ)
市販の豚骨濃縮スープを熱湯でパッケージの記載どおりに(濃い味が好みなら“やや濃いめ”)に薄め、丼に用意した醤油ダレを注いで、ちょうどよいバランスに味を調整。数分で家系の「豚骨醤油」のエッセンスを再現したスープを作ることができます。

②:チキンブロス+豚骨濃縮少量
チキンブロスを温め、そこに豚骨濃縮を小さじ1前後加えて豚のコクをプラスします。醤油ダレで塩味を整えると、家系特有の“豚×鶏のハイブリッドスープ”の雰囲気にかなり近づきます。

  • 仕上げの鶏油
    盛りつけ直前、スープに鶏油(小さじ1〜2)を垂らして味のアクセントを加えます。このひと手間で家系特有の食欲をそそる香りが一気に立ち上がります。
  • 麺と盛り付け
    太めストレート麺をやや固めに茹で、丼に熱々の豚骨醤油スープを注いだ後に麺を盛りつけます。丼の縁に海苔を立てかけ、そこにたっぷりのほうれん草、チャーシューと味玉、青ねぎを添えてできあがりです。必要に応じて、醤油ダレ(=味の濃さ)と鶏油(=コク)を一滴ずつたらしながら味の微調整をしましょう。この味のチューニングこそが“家系ラーメン“の醍醐味といえます。
  • ポイント:
    • 家系らしさの柱は「豚骨×醤油で構成されるスープの骨格」「鶏油の香り」「太麺のもっちり食感」そして「ほうれん草+海苔」で構成されます。この4点さえ押さえれば、自宅でも間違いなく家系ラーメンが再現できます。
    • 発祥店である吉村家から広がった習慣で、麺の固さ・味の濃さ・脂の量を好みで指定するカスタマイズ文化が根づいています。それに倣って、自宅で家系ラーメンを再現する際にも最後に固さ、濃さ、脂を自分好みにチューニングしてみてください。

 

5) 富山ブラック(富山)

富山ブラックラーメン。濃い黒醤油スープに太麺、チャーシュー、メンマ、ねぎが入った力強い一杯。

 
ご当地ラーメンの特徴
その名称にも含まれている通り、丼の表面が真っ黒になるほどの濃口醤油ダレが富山ブラックの特徴です。黒こしょうのアクセントがビシッと効いている点が特徴で、ラーメンでありながら白ごはんを“おかず”に食べる前提の味の濃さがこのラーメンの持ち味です。発祥は1947年創業の「大喜」とされており、戦後の肉体労働者の塩分補給需要に応えるべく“濃い味”のラーメンが開発されたことから始まったとされています。スープの傾向は提供する店ごとに差がありますが、基本的には鶏出汁に魚介系の出汁を重ねるスタイルがよく知られています。

自宅再現レシピ

  • 用意するもの:
    濃口醤油、みりん、砂糖、チキンブロス、出汁パックまたは顆粒だし、中太〜細めの麺、黒こしょう(粗挽き)、青ねぎ、(お好みで)チャーシュー、(白ごはん)
  • 手順:
    1. 丼に濃口醤油大さじ3〜4、みりん小さじ1、砂糖ひとつまみを合わせ、“しっかり塩気を感じる”くらいの味で調整したタレを用意します。
    2. 鍋でチキンブロス2カップ、出汁1カップにしっかり火を通します。これは富山ブラックで見られる鶏+魚介で構成される味わいを家庭向けに再現する配合です。
    3. 熱々のスープを丼のタレに注いで色と塩味を確認。より見た目を黒くしたいときは醤油を少量ずつ追加して調整します。
    4. 麺はやや固めに茹でて丼へ盛りつけます。そこに黒こしょうをたっぷり挽き、青ねぎとお好みでチャーシューを添えます。“ご当地流”の食べ方を再現したい方は、白ごはんも用意しましょう。
    5. お好みで生姜を少量すりおろして最後に加えると、醤油の角がほどよくとれ、キレは保ったまま後味がスッキリします。
  • ポイント:
    • 富山ブラックを再現する際は「しょっぱめ」が正解。白ごはんのおかずになることを前提に、黒こしょうの香りでバランスを取ります。
    • スープの見た目は黒くても、実際の味わいはクリアな鶏+魚介が命です。仕込む際は、強火で長く沸かしすぎて濁らせないようにしましょう。

 

6) 台湾ラーメン(名古屋)

台湾ラーメン。辛味の効いたスープに挽き肉、にら、もやし、唐辛子がのった刺激的なラーメン。

 
ご当地ラーメンの特徴
名前に“台湾”とありますが、実はこのレシピは名古屋にある「味仙」で生まれました。挽き肉(主に豚)をにんにくと唐辛子で炒めた後にニラやもやしを合わせ、鶏ガラベースの醤油スープに落とし込むのが基本形となります。刺激的な辛さとパンチのある香りが持ち味で、地元の名物としてはもちろん、現在ではその知名度は全国にまで轟いています。

自宅再現レシピ

  • 用意するもの:
    チキンブロス、醤油、砂糖少々(タレ用)、サラダ油、豚ひき肉(牛豚合挽きでも可)、にんにく、唐辛子(チリペースト/辣油/フレークなどお好みで)、ニラ(なければ青ねぎで代用可)、もやし、中細〜中太麺
  • 手順:
    1. フライパンで油を熱し、豚ひき肉をしっかりほぐし炒めます。脂が出て香ばしくなってきたら、にんにくを加え、さらに唐辛子系の辛味(チリペースト/辣油/フレーク)でスパイシーな肉味噌に仕上げます。
    2. 鍋でチキンブロスを温め、醤油+砂糖ひとつまみで全体的な味のバランスを取って辛旨スープを作ります(必要に応じて塩で微調整)。
    3. 仕上げ直前にニラ(または青ねぎ)をフライパンに加えて香りを立てます。その後、もやしはサッと火を通す程度に炒めます。

コシをある程度残した状態まで麺を茹で、丼に麺→辛味挽き肉→熱いスープの順に注ぎます。辛さは、辣油の追いがけで味見しながら調整すると失敗しません。
メモ:台湾ラーメンは「辛い挽き肉+ニラ+鶏ガラスープ」が味の決め手です。上記の手順と材料で、名古屋発祥の“旨辛ラーメン”をいつでも再現できます。

 

7) 博多豚骨ラーメン(福岡)

チャーシュー、青ねぎ、紅しょうがをのせた博多豚骨ラーメン。

 
ご当地ラーメンの特徴
白濁の豚骨スープに超極細ストレート麺、という日本人にとっては博多豚骨ラーメンの象徴と感じる組み合わせは、アメリカでは豚骨ラーメンのスタンダードとして広く浸透しています。白ごま、青ねぎ、紅生姜が定番のトッピングで、追加オーダーである「替え玉」も博多豚骨ラーメンらしさを形作る大きな要素です。コクのあるスープが、お客様の好みに合わせて秒単位で茹で上げられた細麺に絡み、そこに紅生姜の爽やかな酸味が加わり、奇跡的な味のバランスを生みだします。

自宅再現レシピ

  • 用意するもの:
    超極細ストレート麺、白ごま、青ねぎ、紅生姜
  • 時短スープ)
    ※本格的な豚骨スープは長時間の強火で煮出し(8〜12時間)て骨髄と脂を乳化させる必要があります。ここではご自宅で簡単にできるスープの作り方をご紹介します。
    無調整豆乳、チキンブロス(またはチキンブイヨン)、ラード、少量の出汁と醤油を、沸騰させない程度にやさしく加熱します。この手順で、豚骨スープ特有の乳化したシルキーな口当たりを短時間で再現できます。
  • 手順:
    1. 用意したスープは熱々の状態でクリーミーさをキープしましょう(後で薄めない)。
    2. 麺は短時間(細く茹で上がりやすいため、秒単位での調整を意識)で茹で、スープ→麺の順で素早く丼へ盛りつけます。
    3. 麺の上に白ごま、青ねぎ、紅生姜をのせて完成です。おなかに余裕のある時は、替え玉(追加の極細麺)の用意もお忘れなく。一杯目と麺の茹で加減を変えると味や食感も変わりますので、味変したい方にはお薦めです。

MYOJO USAの商品を使用して、もっと手早く

MYOJO USAの博多豚骨ラーメンを使えば、自宅では再現の難しい本格的な超極細麺×豚骨スープの組み合わせを、短時間で再現可能です。ねぎ、きくらげ、紅生姜の定番トッピングを合わせた、再現度の高いレシピです。以下のレシピ動画を参考に、ぜひ作ってみてください。



 

8) 熊本ラーメン(熊本)

マー油が浮かぶ熊本豚骨ラーメン

 
ご当地ラーメンの特徴
同じ九州発祥の豚骨ラーメンでも、熊本ラーメンのスープは博多ラーメンのものよりまろやかな味わいです。一口に豚骨ラーメンといってもさまざまなバリエーションがあることに気づかされます。中太寄りの麺の使用と仕上げにマー油(黒にんにく油)を垂らすのが特徴で、スープ表面に立ちのぼるスモーキーな香りが人々に熊本ラーメンらしさを印象付けます。

自宅再現レシピ

  • 用意するもの:
    中太麺、青ねぎ、(あれば)揚げにんにくチップ

時短スープ:

※本格的な豚骨スープは長時間強火で煮出す(8〜12時間級)必要があります。ここではご自宅で簡単にできるスープの作り方をご紹介します。
無調整豆乳、チキンブロス(またはチキンブイヨン)、ラード、少量の出汁を沸騰させずに温め、シルキーな仕上がりを意識して乳化させます。短時間で豚骨特有の白濁感とコクを再現できる、お薦めの時短テクです。

  • マー油(黒にんにく油)
    市販品を使うと手軽ですが、にんにくを低温でじっくり焦がして黒い香味油を自作するのもお薦めです。このマー油を仕上げに少量回しかけます(入れすぎは苦味が立つので注意)。このマー油の味わいこそが熊本ラーメンの特徴といえるでしょう。
  • 手順:
    1. 上記の手順熱々のスープを用意します(ある程度濁るのは良いですが、あまり煮詰めすぎないよう注意してください)。
    2. 中太麺を固めに茹で、丼にスープを注いだ後に素早く麺を盛りつけます。
    3. スープの上にマー油を細い輪を描くように少量垂らし、青ねぎとにんにくチップを盛りつけて仕上げます。
  • ポイント:
    熊本ラーメンは博多ラーメンよりも全体的にまろやかで、香ばしいにんにく感が決め手です。マー油は味の“アクセント”として、あまり主張させすぎず香りがふわっと立つ程度に使用するのがお薦めです。

 

9) 長崎ちゃんぽん(長崎)

海鮮と野菜がたっぷり入った長崎ちゃんぽん

 
ご当地ラーメンの特徴
肉、魚介、野菜をひとつの鍋で炒めてからスープを注ぎ、さらに麺をスープで直接煮込む—この“一つの鍋で完結するスタイル”がちゃんぽん最大の個性です。この調理方法を用いることで具材の旨みがスープに溶け込み、さらに太めでコシのある麺にその旨味がしっかり絡みます。ちなみに11月3日は「ちゃんぽん麺の日」で、毎年この時期は現地でもちゃんぽんにちなんだイベントが開催されるなど、ちゃんぽんに対する注目が高まる時期です。あなたもこの機会に自宅でちゃんぽんを試してみてはいかがでしょうか?

自宅再現レシピ

  • 用意するもの:
    豚こま、シーフードミックス、キャベツ・玉ねぎ・にんじんなどのミックス野菜、チキンブロス、出汁(パック可)、醤油、酒、砂糖、お好みで牛乳)、太めのちゃんぽん麺(入手困難なら太めの中華麺でも可)
  • 手順:
    1. 中華鍋(または深めのフライパン)に油を熱し、豚こま→冷凍シーフードミックス→野菜の順にさっと炒めて香りを出します。
    2. チキンブロスと出汁(2:1)を注ぎ、醤油・酒各大さじ1/砂糖小さじ1で味付けします。マイルドなコクを加えたい場合は、牛乳大さじ2〜4を加えましょう。
    3. 麺をスープに直接入れて煮込みます(麺の調理方法は商品によって異なりますのでパッケージの記載をご確認ください。)。麺がちょうど良い固さになったら丼へ移してください。
    4. 仕上げにこしょうを少々加えて完成です。具材とスープ、麺が一体化したちゃんぽんらしいやさしい濃厚感をお楽しみください。

MYOJO USAの商品を使用して、もっと手早く

MYOJO USAの長崎ちゃんぽんを使うと、豚骨ベースのまろやかなスープと中太麺の絶妙な組み合わせを、自宅でも簡単に再現できます。野菜の甘み・旨みが溶け込んだコク深いスープを味わえます。以下のレシピ動画を参考に、ぜひ作ってみてください。

  • 商品ページ:Myojo Nagasaki Champon (2025年5月に約3年半ぶりに復活しました!)
  • レシピ動画:



 

10) 沖縄そば(沖縄)

三枚肉と紅しょうががのった沖縄そば

 
ご当地ラーメンの特徴
名前に“そば”とついてますが、実は小麦を用いた麺(太めでもっちりな食感が特徴)を使用しています。豚+かつお出汁の澄んだスープに、豚の三枚肉、かまぼこ、青ねぎ、紅しょうがをのせるのが王道のスタイルです。実は地域や店によって麺の形状はやや異なり、与那国・八重山では丸い断面の麺、本島では平打ち麺が多いという傾向も見受けられます。地元のお店で沖縄そばを食べる際には、卓上のコーレーグース(泡盛に島唐辛子を漬けた調味料)を一滴たらす食べ方も定番です。

自宅再現レシピ

  • 用意するもの:
    豚バラブロック、かつお出汁(パック可)、醤油、砂糖、みりん、酒、塩、沖縄そば用の小麦麺(入手できなければ太め中華麺でも可)、かまぼこ、青ねぎ、紅生姜
  • 手順:
    1. 三枚肉を作るため、豚バラブロックをたっぷりのお湯で10分ほど下茹でし、アクと余分な脂を取り除きます。茹で汁は濾して脂を軽くすくい、豚出汁として取っておきます。肉は1〜5cmの厚さに切り分けておきます。
    2. 鍋に水200ml、醤油大さじ2、砂糖大さじ1、みりん大さじ1、酒大さじ1を入れ、切った豚肉を加えます。中火で15〜20分ほど煮て、煮汁が軽く煮詰まり照りが出たら火を止めます。スープの風味を邪魔しないよう、優しい甘辛さに仕上げます。
    3. 別の鍋でかつお出汁をとり、豚出汁と2:1(豚:かつお)の割合で合わせます。弱火で温めながら、醤油小さじ2、塩小さじ1で味を整えます。沸騰させずに仕上げることで、澄んだ色味のスープになります。
    4. 麺をやや固めに茹で、しっかりと湯切りをします。丼にスープを注ぎ、麺を入れ、①で調理した三枚肉・かまぼこ・青ねぎをのせます。仕上げに紅生姜を添えると、味のバランスが引き締まります。

MYOJO USAの商品を使用して、もっと手早く

MYOJO USAの沖縄そばを使えば、特徴的なかつお出汁×平打ち麺の組み合わせを短時間で再現できます。三枚肉の代わりにスペアリブを加えたアメリカらしい再現レシピです。以下のレシピ動画を参考に、ぜひ作ってみてください。



 

■結論

ここまで読んでいただければ、一見自宅のキッチンでの再現が難しそうな各種のご当地ラーメンも、工夫次第で再現可能であることがお分かりいただけたのではないでしょうか。ご当地ラーメンの“らしさ”は、それぞれの特徴を踏まえた「スープ×タレ×麺×香味油×トッピング」の組み合わせにあるといえます。これらすべてを完璧に再現できなくても、今回の記事を読んでいただきその中の要点さえ押さえていただければ、その土地固有の“ご当地ラーメン感”はあなたのキッチンでもしっかり再現できますのでぜひお試しください。

もし今回の記事を読んで、ご当地ラーメンをすぐにでも作り始めたいと思った方には、まずは私たちのご当地ラーメンラインナップをお薦めします。麺の太さや食感、スープのレシピは、それぞれのご当地ラーメンの特徴を踏まえて作っておりますので、お手軽に本格的なご当地ラーメンを楽しめるのがポイントです。

  • 札幌味噌ラーメン:中太ちぢれ麺 × 味噌スープの王道コンビ。
  • 博多豚骨ラーメン:極細ストレート麺 × クリーミーな豚骨スープ。
  • 長崎ちゃんぽん:煮込むひと手間で、野菜の甘み・旨みが溶け込んだコク深いスープを味わう。
  • 沖縄そば:小麦の平打ち麺にかつお出汁が香る澄んだスープ。

 

また、今回の記事に掲載されたレシピをもとに作った一杯が「我ながら会心の出来栄え」だと思ったときは、ぜひその出来栄えをSNSでシェアしてください。その際は、Instagram(@myojonoodles)やTikTok(@myojonoodles)の公式アカウントをタグ付けして投稿していただけると、とても嬉しいです。アメリカのキッチンで再現された皆様のご当地ラーメンをSNS上で拝見できることを楽しみにしています。

それでは今回はここまでとします。次回もラーメン好きの皆様にワクワクしていただけるようなトピックをご用意してお待ちしています!
 

Reference link:

RAMEN – Visit Sapporo : The Official Travel Guide to Sightseeing in Sapporo
How to Order at Ramen Jiro: A Crash Course
Toyama Black Ramen and Where to Eat It | Stories | The Official Tourism Website of Toyama “Visit Toyama”
Kaku Masayoshi Misen: Nagoya’s Addictively Fiery Taiwan Ramen in Kanda and Shinbashi  | Nippon.com