ラーメンを食べるときに欠かせないサイドメニュー、餃子について調べてみました

2022年4月18日 - この記事は4分で読めます

ラーメン屋でメニューを見ると、サイドメニューとして炒飯や唐揚げと並んで、餃子を目にする機会が多いかと思います。最近でこそPork Bunsや独自の丼など各店の特色を出すためにユニークなサイドメニューを提供するお店は多くなってきましたが、実は日本人にとって「ラーメン屋のサイドメニュー」と言われて、まず思いつくのは餃子なのです。日本で行われたとあるアンケートによると、数あるサイドメニューを押さえて餃子が「ラーメンと一緒に食べたいもの」として最も人気を集めました。それくらい日本人にとってラーメンと餃子は切っても切り離せないものとなっています。本日はラーメン屋のメニューでひときわ独自の存在感を放つ、そんな「餃子」について、詳しく調べていきたいと思います。

  • 目次

 

■餃子はどこから来たのか?

多くの方がすでにご存じのように、日本の餃子もまたラーメン同様中国から伝来してきました。中国では紀元前600年の遺跡から餃子と思われる食べ物の遺跡が見つかっているなど、そのルーツは非常に古いものとなっております。さらにさかのぼると、紀元前3,000年頃には小麦粉の皮に具を包んで加熱した食べ物が古代メソポタミア文明の遺跡からも見つかっており、中国で食されていた餃子はこれらがシルクロードを通じて伝来したとも考えられます。いずれにしても、日本の餃子が直接の影響を受けたのは中国の餃子であったということは疑いの余地はありません。ちなみに、日本で使用されている名称である「Gyoza (餃子)」の中国語名である「Jiaozi(餃子)」は明の時代(1368年~)に誕生したようで、それまではjiaozi (角子)やBian Shi (扁食)と呼ばれていたようです。
 

■日本に餃子が伝えられたのはいつか?

それでは中国で発展した餃子が日本に伝えられたのはいつのことでしょうか?一説にはそれは江戸時代とされており、先の記事(ラーメンっていったい何だろう? 要素と歴史を押さえればラーメンの“今“が見える!)でも取り上げた、水戸光圀が1689年に餃子を献上されたことが端緒とされています。水戸光圀は日本で初めてラーメンを食べたともいわれている人物でもあるので、思えばこの時から日本におけるラーメンと餃子の浅からぬ関係性は運命づけられていたのかもしれませんね。

ただし、この段階では餃子はまだ一般市民が気軽に食べられる料理ではなかったと考えられます。日本における本格的な餃子の普及は、第二次世界大戦後からとされています。戦前に中国に渡っていた日本人が、日本に帰国したのちに中国で味わった餃子を再現したことが、日本での餃子普及のきっかけと言われています。今では餃子の町として有名な宇都宮においても、もとをただせばこのような経路で餃子が広まったといわれています。

更に、安価である上に栄養バランスに優れている点や、家庭で簡単に作れることなどから、餃子が日本人にとっての食卓の定番となり、国民的家庭料理の地位を確立するに至ったのです。なお現代日本の家庭で餃子を作る際は、市販の餃子の皮を購入し具材を別途作って包む方法が一般的ですが、後は焼くだけの冷凍食品や、すでに調理済みのお惣菜としての餃子も、近所のコンビニやスーパーマーケットで手軽に手に入れることができます。このことは、それだけ餃子を食べることが日本で定着している証であるとも言えそうです。
 

■日本の餃子の特徴

ラーメン屋で餃子をオーダーすると、出てくるのはほとんどのケースで「焼き餃子」ではないでしょうか?一口に餃子といっても調理方法は様々で、焼き餃子以外にも「水餃子」や「蒸し餃子」「揚げ餃子」などが種類として挙げられます。実は餃子の本場である中国では、焼き餃子を食べることはあまり一般的ではなく、もっぱら水餃子として食べることが主流なようです。それではなぜ日本では水餃子の代わりに焼き餃子が一般的になったのでしょうか。こちらも諸説ありますが、最も説得力があるのが「焼き餃子が最もご飯のおかずにピッタリだから」という説です。お米を主食とする日本人が、ご飯にピッタリなおかずを探すことに対して情熱を傾けることを知っている自分としては、この説は非常に納得感の高い理由であると思います。

その他、日本の餃子においては使用する具材やたれにも中国の餃子との違いが見受けられます。まず具材に使用する肉に関して、日本では豚のひき肉が使用されることが多いのですが、中国の餃子ではそれ以外に牛肉や羊肉、更にロバの肉まで使用されることがあります。また、具材におけるもっとも大きな特徴として日本の餃子がニンニクを使用するのに対して、中国の餃子ではニンニクが使用されない点が挙げられます。使用するたれに関しては、日本では主に醤油、酢、ラー油を好みの配分で組み合わせてたれを作ることが多いのに対し、中国では黒酢を使用するのが一般的です。
 

■餃子を作ってみよう!

ラーメン屋でよく餃子をオーダーするくらい餃子が好きな方でも「餃子って家で作れるの?」と思われるかもしれません。ご安心ください。先に述べた通り、具材を仕込んでそれを餃子の皮に包み、自宅で餃子を焼くのは日本の家庭ではおなじみの風景の一つです。そのことが示すように、餃子を家庭で作ることは誰にでもできることだと思っていただいて問題ありません。事前に餃子を仕込んでおけば後はホットプレートを囲んで焼くだけなので、仲間が集まるパーティの食事としても最適です。これを機会にぜひご自宅での餃子づくりにトライしてみてください。

a. 餃子の具の作り方

まずは餃子の皮に包む具を作ってみましょう。今回ご紹介するのはスタンダードな日本の焼き餃子の具です。慣れてきたら自分好みの具材や味付けにチャレンジしてみましょう。

材料(24個分)

  • 豚ひき肉(150g)
  • キャベツ(150g)
  • 長ネギ(1/2本)
  • にら(5~6本)
  • おろしにんにく(1片分)
  • おろししょうが(1片分)
  • 醤油(大さじ1)
  • 日本酒(大さじ1)
  • ごま油(大さじ1)
  • 塩(少々)
  • 胡椒(少々)

作り方

  1. キャベツ、ネギはみじん切りにします。にらは2~3mm幅に切ります。
  2. ボウルに豚ひき肉、ネギ、おろしにんにく、おろししょうが、醤油、日本酒、ごま油、塩、胡椒を入れ、粘りが出るまでよく混ぜます。更に後からキャベツ、にらを加えてまんべんなく混ぜます。最初に肉と調味料をよく練り混ぜるのがコツです。そうすることでジューシーな味わいの餃子になります。

b. 具材を包むときのコツ

お店で提供される餃子のように、きれいなヒダが作れるか心配な方も多いと思います。一見難しそうに見えますが、数個作ればコツがつかめます。

また、具材を包む際のちょっとしたコツとして以下のようなポイントも頭に入れておくと、よりうまく餃子の具を包むことができます。

  • 包む具材は少なめ(小さじ1杯程度)にしましょう。そうすることで、きれいに包めます。
  • スプーンではなくヘラ状の道具で具材を皮にのせましょう。そうすることで、うまく皮の上に具材をのせることができます。手に入りやすい道具としてバターナイフがおすすめです。
  • ヒダの数は5つにしましょう。それくらいが見た目もバランスよくきれいに仕上がります。
  • 包み終わった後はヒダのふちをしっかりと押さえて、餃子を焼いている間に開かないようにしましょう。

ここで紹介した餃子の包み方を見て、「私にはちょっと難しそう」と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。そんな方には、とっておきの方法を紹介します。まず餃子の皮をご用意いただき、中央部に具材をのせます。ここまでは通常の餃子と一緒ですね。次は、皮の左右をパタンパタンと中央に向かって倒します。後は倒した皮が重なった部分に水をつけ、しっかり皮をくっつけるだけです。非常に簡単な包み方ですが、この方法で作られる餃子は、実は「棒餃子」と呼ばれていて日本では人気の高いメニューとなっています。通常の餃子よりも具材を多く包むことができるのがうれしい点です。焼くときには始めに皮を重ねた側から焼くのがコツです。

c. 餃子を焼くときのコツ

無事に具材を皮で包むことに成功したら、次はいよいよ餃子を焼いてみましょう。必要なのは蓋つきのフライパンです。クリスピーかつジューシーな食感を味わうために、ぜひ以下に書かれている内容を実践してみてください。

  • フライパンいっぱいに油をたっぷり、まんべんなくひきましょう。底から1~2mm程度ひくのが理想です。
  • まずは中火で油をひいたフライパンを熱しましょう。そして火にかけてから30秒ほどで餃子を並べましょう。そうすることで餃子の具材に含まれている余計な水分を一気に蒸発させることができます。
  • 餃子を焼き始めて表面の色が変わったら(およそ30~60秒程度)、熱湯を全体に回し入れ蓋をして蒸し焼きにしましょう。水ではなく熱湯を使用する点がポイントです。
  • 蒸し焼きは5分程度行いましょう。その間、1分ごとにフライパンを前後にやさしくゆすりましょう。そうすることで餃子の焦げ付きを防ぐことができます。
  • 蒸し焼きが完了したら蓋を取り、強火にして30秒間熱し水分を飛ばしましょう。最後にごま油を鍋肌から回し入れ、強火で30~60秒ほど焼きましょう。

 

■餃子にピッタリのたれは?

前のチャプターでも触れたように、日本では醤油、酢、ラー油を自分好みの配合で混ぜ合わせて餃子のたれを作ることが一般的です。おそらくあなたがよく行くラーメン屋のテーブルにもこの3つの調味料が置かれていることが多いのではないでしょうか。ただしそれだけにとどまらず、日本ではそれ以外にも餃子に合うたれが続々と考案されています。今回はそのうちの一部をご紹介しますので、次回餃子を食べる際にはぜひトライしてみてください。

  • 味噌だれ:味噌、醤油、酢、みりんを混ぜ合わせて作ります。濃厚な味わいがご飯のおかずとしてピッタリです。
  • 酢 + 胡椒:さっぱりとした味わいで餃子の旨味を引き立てると、近年日本人の間で注目を集めています。醤油、酢、ラー油の組み合わせに代わる新たな定番になるかもしれません。
  • ポン酢 + ごま油:ポン酢のさわやかな味わいとごま油のコクが、餃子に新たな味わいをもたらします。
  • 醤油 + マヨネーズ:どんな料理にもマヨネーズを利用するのは邪道だと考える気持ちはわかりますが、ぜひ一度トライしてみてください。リッチな味わいが癖になります。お好みで七味唐辛子を加えるのもグッドです。
  • 醤油 + ワサビ:寿司を食べるとき以外にも、実はこの組み合わせは有効なのです。中国由来の餃子が一気に和のフレーバーに包まれます。

 

■餃子の皮を使用したアレンジレシピ

日本の家庭で餃子を作る際は、まずは近所のスーパーマーケットなどで餃子の皮を購入するところから始まります。Myojo USAでは、そんな時にピッタリな餃子の皮をご用意しています。ご家庭で餃子を作る際のお供に、是非お求めください。

GYOZA WRAPPER

一度封を開けた餃子の皮はどうしても乾燥してしまうので、おいしく味わうにはなるべく早く使用するのが良いとされています。そんな時に役立つのが、餃子の皮を利用したレシピのバリエーションです。以下のページで餃子の皮を利用した様々なレシピをご用意しましたので、興味のあるものからぜひお試しください。中には意外なレシピもありますので乞うご期待です(実は餃子の皮でデザートも作れることをご存知ですか?)。

RECIPES: Gyoza/Wonton Wrapper
 

■最後に

今回は、ラーメン好きの日本人にとってなじみの深い「餃子」について深く掘り下げてみました。しかし、今回の調査で実は1点わからなかったことがあります。それは肝心の「なぜ日本のラーメン屋には必ず餃子がサイドメニューとして提供されているのか?」ということです。両方とも中国由来の料理ということで同じ店で提供しやすかったということなのでしょうか、謎は深まるばかりです。誰か真相をご存じの方がいたら教えてください。

また今回のリサーチで、餃子という料理を「小麦粉に水を加えて薄く伸ばして作った皮で、肉、魚介類、野菜などで作った具を包み、焼く、蒸す、茹でる、揚げるなどした食べ物」と広く定義づければ、トルコのマントゥやポーランドのピエロギなど世界中に餃子のバリエーションとも呼べる様々な料理があることもわかりました(この定義においてはイタリアのラビオリも餃子の一種と呼べるかもしれません)。そう考えると、近い将来にはラーメン屋で提供される餃子は、その地域に合ったものが選択されるようなことがあるかもしれませんね。やはりポーランドのラーメン屋では、ピエロギがサイドメニューとして提供されるようになるのでしょうか?もしイタリアのラーメン屋でラビオリが提供されることになったらすごく面白いですね!とまあ妄想はこれくらいにして、今回の記事は以上とさせていただきます。次回の記事でもラーメンにまつわるあらゆる事象を引き続き深堀りしていきたいと思います。
 

参照リンク:

餃子 – Wikipedia
餃子のルーツは知れば知るほど美味しく感じる?!餃子の歴史を解説 | 日本一の餃子情報専門サイト
餃子のすべてが知りたい!歴史~豆知識まで調べてみた! | オリジナル餃子の餡作っちゃいます。
餃子の歴史~餃子は水戸黄門と深い関係が!? | 料理の由来
「餃子の基本の包み方」簡単テク!かわいくアレンジするコツは? – macaroni
餃子のタレは手作りで!定番&変わり種アレンジレシピ完全ガイド – macaroni
ラーメンに関するリサーチ結果 | バルクのマーケティングリサーチ・市場調査
パーフェクトな「餃子の焼き方」、守るべきポイントは5つだけ! – dressing(ドレッシング)
塚田編集長の餃子のコト | 餃子情報館 | モランボン 手作り餃子サイト
話題の【酢胡椒】の魅力を徹底解説!酢醤油よりも大人気? | 食・料理 | オリーブオイルをひとまわし