全国のラーメンファンの皆様、こんにちは!本日は、ラーメンを作る上で欠かせない「トッピング」について詳しく掘り下げてみたいと思います。トッピングはスープの味付けや麺のタイプとともに様々な種類のラーメンの特徴を決定づける、非常に重要な要素となっています。例えば、日本各地のご当地ラーメンはその土地の食文化に合わせたトッピングが特徴になることが多いです。
とはいえ、ラーメンのトッピングは必ず決まったものを載せなければならないといったルールは存在しません。自分好みの具材をラーメンの上に載せるだけで、たちまちあなたのオリジナルラーメンが誕生します。その手軽さと自由さのおかげで、ラーメンは世界中で愛されるようになったのかもしれませんね。
現在私たちはチャーシューやメンマなど定番とされているラーメントッピング以外にも、世界中のラーメン愛好家たちの試行錯誤の結果生まれた、数え切れないほどの魅力的なラーメントッピングを楽しむことができます。本日はその中から、まずは定番のトッピングをご紹介します。更に定番の範疇に収まらない驚きのアレンジトッピングまで紹介します!まずは基本の具材を押さえたい方もラーメンに新しい刺激を求めている方にもお楽しみいただける記事となっておりますので、ぜひ最後までお楽しみください。
- Index
■定番のラーメントッピング
まずは、ラーメンといえば欠かせないトッピングを一通りご紹介します。日本のラーメン屋さんで提供されているラーメンをご自宅で再現する際は、ぜひこちらの情報をご参考ください。
・チャーシュー

チャーシューはラーメントッピングの中でも花形といえる存在です。ラーメン屋では通常2~3枚程度のチャーシューがラーメンの上に載せられることが多いですが、臨時収入が入ったときなど懐が温かいときは、通常よりも多くのチャーシューを載せた「チャーシュー麺」をオーダーしてリッチな気分を味わうのも乙なものです。その語源は中国の「叉焼」にあり、豚のもも肉を特製の釜でじっくり焼いたものです。しかし、ラーメンで使用されているチャーシューは、豚肉(バラ肉、もも肉か肩ロース)をたこ糸で縛り、塩、コショウで下味をつけた醤油ベースのタレで煮込んだものとなっており、本来は「煮豚」と呼ばれています。
チャーシューは人気の高いトッピングで、ラーメンを作る際はぜひご用意いただきたい一品です。自宅で一から調理するのはやや骨が折れますので、まずはお近くのアジア系スーパーマーケットでご購入いただくのがお手軽な方法です。
・煮玉子

通常のゆで卵をラーメンのトッピングとして載せてもおいしいですが、卵をラーメンの具材として使用する際は現在は煮玉子の方が人気が高いようです。日本では「味玉」と呼ばれることも多いですね。ラーメンのトッピングとして煮玉子を最初に採用したのは、東京の荻窪にある「漢珍亭」というお店だそうです。初めは固ゆでの煮玉子が主流でしたが、次第に半熟の煮玉子が人気を博するようになりました。こちらのレシピはそれほど手間がかかりませんので、ぜひ自宅でも作ってみることをお薦めします。ただし半熟の煮玉子にトライする際は、念のためpasteurized(低温殺菌)されたものを利用するようにしましょう。こちらもレシピをご共有しますのでご参考ください。
https://www.myojousa.com/recipe/ajitsuke-tamago/
・ネギ

ネギはシャキシャキとした食感とともにさわやかな風味をもたらしてくれるので、とりわけ濃厚なラーメンスープにピッタリのトッピングです。日本では地域によって使用されるネギの種類が異なる点が特徴です。関西や九州では青ネギがよく使われます。代表的なのが京都の九条ネギや博多の万能ネギです。また関東では白ネギがよく使われます。代表的なのが埼玉の深谷ネギです。刻んで用いられるのが一般的ですが、縦にカットする「白髪ネギ」もシャキシャキとした食感がより楽しめておすすめです。
・メンマ

メンマもラーメンには欠かすことのできないトッピングといえます。その独特の噛み応えとさっぱりとした味わいが、ラーメンを食べている間のいいアクセントとなり、麺やチャーシューなど他の具材と一緒に食べるとその味わいは更に倍増します。メンマは中国でとれる「麻竹(マチク)」という竹の一種を原料に作られます。メンマはもともと中国で家庭料理に利用される人気の具材でしたが、明治時代に日本の中華街に住む福建省、広東省の出身の中国人がラーメンの中に入れてみたところ大変美味であったため、以後ラーメンの具材として一般にも定着したようです。ちなみに、日本のラーメンのルーツと言われている来々軒のラーメンにもメンマがトッピングとして採用されていたようです。
・もやし

シャキシャキとした歯ごたえが魅力的なもやしは、低カロリーなうえに安価で簡単にかさ増しできることから、手軽なラーメントッピング食材として多くの方々に愛されています。トッピングとして初めてもやしを使用したのは、札幌味噌ラーメンの考案者である大宮守人氏です。以来、もやしは札幌味噌ラーメンの代表的な具材として広く認知されるに至っています。実は札幌味噌ラーメンに使用されるもやしは炒めたもやしなのですが、今回は時間のない人のために電子レンジを利用した簡単もやしトッピングのレシピを用意しました。次回ラーメンを作る際の参考にしてください。
https://www.myojousa.com/recipe/steamed-bean-sprouts/
・きくらげ

コリコリとした食感が嬉しいきくらげは、主に豚骨ラーメンで採用されることが多いトッピングです。脂質の分解に優れた食材であることが理由の一つとして挙げられるかもしれません。アメリカではあまりなじみのない食材のため、手に入れるのはやや難易度が高いですが、最近はアジア系食材のスーパーマーケットやAmazon、WalmartなどのECサイトでも購入することができます。もし本格的なとんこつラーメンを自宅で再現したいとお考えの方は、トッピングにきくらげを使用することも検討してみてください。下ごしらえのためのレシピも用意しましたので、併せてご参考ください。
https://www.myojousa.com/recipe/kikurage/
・にんにく

ラーメンの旨味を一層引き立てる、パンチのある香りと味わいがにんにくの魅力です。ラーメン屋では、よく生のにんにくをすりおろしたものが提供されることが多いですが、自宅でにんにくをトッピングとして使用する際は、ぜひ他の方法も試してみてください。おすすめは、薄くスライスしたにんにくを油で揚げて作るにんにくチップです。カリカリとした食感が加わり、ラーメンに新たな味わいをもたらします。また丸ごと素揚げしたにんにくも、芋のようなホクホクとした食感が楽しめます。なお、にんにくは食後のにおいが強烈なため、取り過ぎにはくれぐれもご注意ください。
・なると

特徴的な模様が目を引くなるとは、もともとは日本蕎麦の具材として使用されていました。先の記事 ラーメンっていったい何だろう? 要素と歴史を押さえればラーメンの“今“が見える!でもお伝えしましたが、ラーメンが誕生した明治・大正時代、ラーメンは「志那そば」と呼ばれていました。そのこともあり、名前が似ている日本蕎麦でも採用されているなるとを志那そば(ラーメン)にも使用してみよう、と思い立ったのではないかと思われます。ラーメンが志那そばと呼ばれていたころにトッピングとして採用された経緯もあり、なるとは主に初期のラーメンで主流の醤油ラーメンのトッピングとして用いられることが多いです。最近はなるとをトッピングとして使用するラーメン屋は少なくなってきましたが、アニメ「NARUTO」の元ネタでもあるその愛すべきフォルムは、今後もラーメントッピングの選択肢としてぜひ残していきたいところです。
・キャベツ

キャベツは食物繊維が含まれているヘルシーな食材で、ラーメンとの相性も抜群です。近年は、二郎系ラーメンで用いられる定番のトッピングとして、一躍スポットライトを浴びています。そんなキャベツに関して「茹でた方がいいの?それとも炒めた方がいいの?」という質問をいただきますが、正解はどちらもOKです!なお、茹でたキャベツを用いる場合は、野菜から出る水分でスープが薄まらないよう最終的な味のバランスに注意してください。また、ひと手間かけて炒める際は、ごま油などを使用して香ばしさを楽しんでみてください。
・コーン

コーンは味噌ラーメンに用いられることの多いトッピングです。味噌ラーメンの発祥地である北海道・札幌はトウモロコシの産地としても有名で、特産品を活かしたラーメントッピングとしてコーンが使用されるようになりました。初めは観光客に向けてのアピール的な側面が強かったコーンの採用ですが、その独特の食感と甘みがアクセントになり、時を経て固定ファンを増やすことに成功しました。今ではラーメンのコーンのみを上手くすくうために特別に開発された穴あきレンゲもあるほど、コーンはラーメンのトッピングとしてしっかり世間に定着しています。
・バター

バターもコーン同様に味噌ラーメンに用いられることの多いトッピングです。その起源もまたコーン同様に、酪農の盛んな北海道をアピールするものとして、味噌ラーメンのトッピングに用いられたとする説が有力です。ただしそれ以外に考えられる可能性として、北海道の郷土料理として知られる鮭のちゃんちゃん焼き(下記の動画を参照ください)でも味噌とバターが用いられているように、北海道では伝統的に味噌とバターの組み合わせが芳醇な味わいを生み出すことが広く認知されていたのではないか、という考えも捨てきれません。
・ごま

ごまといえば、豚骨で有名な博多ラーメンの定番トッピングで、博多ラーメンを提供するラーメン屋であれば必ずと言っていいほど、卓上にごまが置いてあります。当初は豚骨ラーメンが持つ独特の臭みを緩和するために用いられていましたが、今ではむしろ豚骨ラーメンの味わいを決定づける可欠なトッピングとして皆に認められています。ごまはそのまま振りかけてもおいしいのですが、すりつぶした方がより栄養の吸収が良いうえに香りも引き立ちますので、ご自宅で豚骨ラーメンを作る際はごますり器も用意してみてはいかがでしょうか。今は手動や電動のものも含めてお手軽なものがすぐに見つかりますので、ラーメン好きであればぜひご家庭に導入してみることをお薦めします。
・海苔

海苔をラーメンのトッピングとして使用するようになった経緯は、古くはラーメンが勃興した昭和初期にまで遡ると言われています。海苔は東京で主流の醬油ラーメンに用いられるのが一般的で、その理由としては当時の東京湾が海苔の名産地であったことや、古くから東京で親しまれてきた同じ麺料理である日本蕎麦(ざる蕎麦)に海苔がトッピングとして使用されていたからだとする説もあります。さらに興味深いのは、海苔に含まれているグルタミン酸が、東京ラーメンで用いられている鶏ガラスープに含まれているイノシン酸と掛け合わされることで、いわゆる「うま味」の相乗効果が起きる点です(うま味の相乗効果について詳しくは、こちらの記事「うま味の秘訣は出汁にあり!ラーメンにおける出汁について調べてみました」を参照ください)。おそらく東京ラーメンを作り上げた先代の料理人たちもこの事実に本能的に気づいていたのでしょう。
・ほうれん草

日本では、ほうれん草をラーメンの具材として用いることは、これまであまり一般的ではありませんでしたが、ほうれん草を用いる横浜家系ラーメンの登場とともにその状況は一変しました。また、ほうれん草はビタミンA、C、カリウム、鉄分を含むため、トッピングに用いることでラーメンの栄養価を高めることができるのもおすすめポイントです。ただし、ほうれん草にはえぐみを感じさせるアクが多く含まれているため、ラーメンのトッピングとして用いる際は下茹でをして事前にアク抜きをしておきましょう。下茹でが面倒な方は電子レンジで3分ほど加熱しても同様の効果が得られるので、こちらの方法もお薦めです。どちらの方法でも最後は冷水に浸してから優しく水気を絞ると鮮やかな緑色に仕上がります。
・ワンタン

ワンタン麺といえば世界的には香港、シンガポール、マレーシアのものが特に有名ですが、日本のラーメンにもトッピングとして用いられることがあります。古くはエースコックが1963年に即席ワンタン麺を発売し、これが近年まで続くロングセラーとなっていることから、日本人にとってワンタン麺は世代を超えて非常になじみ深いものとなっています。日本では醤油ラーメンや塩ラーメンにワンタンが用いられることが多いようです。一度ワンタン麺を食べると、コシのある麺とツルっとしたワンタンが交互にもたらす異なる食感が心地よく、癖になります。ワンタン麺を食べたことがない方は、ぜひ一度試してみてください。
・たまねぎ

たまねぎをトッピングに使用したラーメンとして日本人が真っ先に思い浮かべるのが、生の刻みたまねぎを採用した八王子ラーメンです。生のたまねぎと聞いてその独特の辛味がラーメンの味を損なうのではないかと想像する方もいるかもしれませんが、その心配は無用です。スープの熱でたまねぎの刺激が和らぎ、食が進むうちにむしろたまねぎから甘みを感じるようになるから不思議です。また生のたまねぎを使用しているためシャキシャキとした食感も楽しむことができ、それが麺と絡まることで絶妙な味わいを生み出しています。
■驚き!のアレンジラーメントッピング
次に、定番ラーメントッピングの枠組みに収まらない斬新なラーメントッピングをご紹介します。ラーメンにピッタリのトッピングは何も日本由来の食材だけではありません。実はあなたの冷蔵庫の中にも、ラーメンにピッタリな食材があるってご存じでしたか?今回はそんな意外なトッピングを「洋風トッピング」「ベジタリアントッピング」「スパイシートッピング」のカテゴリーに分けてご紹介します。
< 洋風トッピング >
・チーズ

洋風トッピングとしてまずご紹介したいのがチーズです。これは特に味噌ラーメンとの相性が抜群です。「チーズがラーメンに合うの?」と意外に思われる方は多いかもしれませんが、実はチーズと味噌は発酵食品という共通点があり、意外なほど相性が良いのです。パルメザンチーズであれば仕上げにかけるだけでOKです。やりすぎなくらい山盛りにかけてみましょう。カマンベールチーズやモッツアレラチーズであれば、麺と一緒に少し煮込みましょう。
・ベーコン

ラーメンにたんぱく質を追加したいけど、チャーシューを仕込むにはちょっと手間がかかりますよね。そんなときは、代わりにベーコンを利用してみるのはいかがでしょうか?ベーコンから出る旨味が独特のアクセントとなって、ラーメンにより深い味わいをもたらします。厚切りにしたベーコンであれば食べ応えも十分です。
・ベイクドポテト

ベイクトポテトは肉料理のサイドディッシュとして提供されることが多く、もちろん単体で食べてもおいしい人気の一品です。今回我々はこのベイクトポテトを、なんと新発売の札幌味噌ラーメンのトッピングとして活用することを思いつきました。実は札幌が位置する北海道は、日本一のジャガイモの収穫地として有名です(そのシェアはなんと日本全体の収穫量の8割!)。ベイクトポテトを札幌味噌ラーメンのトッピングとして活用するアイデアはそこから着想を得ました。結果は大成功!じゃがいもとバター、そして意外なことにサワークリームが味噌ラーメンに絶妙なコクを与え、よりクリーミーかつリッチな味わいに仕上がりました。興味を持たれた方は、ぜひこちらのレシピよりお試しください。
・トリュフ

ワンランク上のラーメンを自宅で試してみたいときは、トリュフをトッピングに選んでみるのはいかがでしょうか?ミシュランで初めて一つ星を獲得したラーメン店「蔦」や、「Momofuku」でも採用されている今一番注目のラーメントッピングの1つです。また、気軽にトリュフ風味を味わえる一品として、仕上げにトリュフオイルをかけたラーメンもレストランで目にするようになりました。ご自宅で高級感を演出してみたい時には、ぜひご検討ください。
・スパム

日本ではこれまであまり一般的な食材ではなかったスパムですが、近年ではハワイのローカルフードであるスパムむすびが日米の食文化が融合した料理として注目を集めており、それとともに食材としてのスパムの認知度が高まっています。さらに韓流ブームの中で人気を集めたプデチゲにも具材としてスパムが用いられていることから、昨今ではスパムをラーメンの具材として用いるレシピも数多く考案されているようです。見た目はジャンクではありますが中毒性の高いその味わいは、癖になること間違いなしです!スパムを用いたラーメンを作る際は本場のプデチゲに倣って辛い物を使用するのがおすすめです。
< 和風トッピング >
・梅干し

梅干しはラーメンの具としては一般的ではないですが、おにぎりの具などで日本人にはおなじみです。またご飯の真ん中にちょこんと梅干しを載せた日の丸弁当は、日本国旗をモチーフとしているだけに日本人の間では非常に愛着のあるものとなっています。そんな梅干しですが、あっさり味の塩ラーメンの具材として用いると非常に相性抜群なのはご存じでしたでしょうか?梅干しは単体で食べると非常にすっぱいですが、マイルドな塩ラーメンと食すことでさっぱりとした味わいとなります。ご家庭でお試しの際は、ぜひ香りのよい大葉も添えてみてください。
< ベジタリアントッピング >
・厚揚げ豆腐

チャーシューに代わるたんぱく質として、厚揚げ豆腐は非常に優秀な代案です。外側はパリッと、内側はふんわりとした2つの食感がラーメンのおいしさをさらに引き立てます。また、厚揚げ豆腐はスープをよく吸収するため、ラーメンの旨味を味わうのに持ってこいのトッピングです。お近くにアジア系スーパーマーケットがあれば簡単に手に入りますが、豆腐さえ手に入れば自宅でも簡単に作ることができますので、ぜひトライしてみてください。
・かぼちゃ

ラーメンにコクを加えたい場合は、かぼちゃをトッピングに利用してみるのはいかがでしょうか?おすすめはスライスしたかぼちゃをローストしたものです。仕込みにはある程度時間がかかるので、オーブンやエアフライヤーでラーメンを調理する前にあらかじめ仕込んでおきましょう。
・キノコ類

マッシュルームなどのキノコ類もラーメンのトッピングとしてピッタリのオプションです。その中でも特におすすめなのが椎茸です。椎茸はそれ自体が旨味を持っているので、ラーメンに投入することで味わいに更なる深みをもたらします。まずはシンプルにオーブンやエアフライヤーでローストしたものをトッピングとして使用してみましょう。もし乾燥シイタケを手に入れることができたなら、その戻し汁もラーメンを作る際のスープベースとして使用してみてください。きっと今まで体験したことのない旨味の深さに驚かれると思います。
・アボカド

クリーミーな味わいが特徴のアボカドはどんな料理にも合わせることができますが、ラーメンもその例外ではありません。栄養面でも優れているため、ラーメンだけでは摂取できない栄養を補給したいときにもピッタリな食材です。スライスしたアボカドをそのまま載せてもおいしいですが、ひと手間加えてアボカドの天ぷらをトッピングにするとラーメンの味わいがよりリッチになります。スープと馴染んだアボカドは次第に溶けていき、更にコクの増したスープが楽しめます。
・アスパラガス

シャキシャキとした食感が楽しいアスパラガスは、できれば形がしっかりとしてほのかに甘みの増す旬の春に楽しみたい野菜です。様々な料理方法が知られているアスパラガスですが、もちろんラーメンのトッピングとしても楽しめます。私たちもそんなアスパラガスを使用してラーメンレシピを考えてみました(下記リンクを参照ください)。味噌ラーメンをベースに、豆板醤で味付けをしたアスパラガスとホタテを合わせたリッチな味わいの一品となってますので、ぜひお試しください!
https://www.myojousa.com/recipe/asparagus-and-baby-scallops-miso-ramen/
・ニラ

日本では台湾ラーメンの流行とともに、そこでトッピングとして使用されているニラにも注目が集まっています。本場の流儀に倣って豚ひき肉と唐辛子も加えてピリ辛に仕上げたいところですが、ベジタリアンメニューに徹するのであれば、刻んだ生のニラをラーメンに載せ、スライスニンニクと一緒に炒めたごま油をかけるだけでもおいしくいただけます。ちなみに、台湾ラーメンが評判になる前から日本で人気の高かったニラ料理として「ニラ玉」があげられます。こちらは単品で食べてもおいしくいただけますが、ラーメンのトッピングとしてみるのもまた違った味わいが楽しめます(ニラ玉のレシピは以下の記事をご参照ください)。
https://www.justonecookbook.com/niratama-donburi/#h-what-s-niratama
今回ご紹介したもの以外にも、ベジタリアンラーメンのトッピングとして以下のようなものが考えられます。次回ベジタリアンラーメンにチャレンジする際には、ぜひこちらもお試しください。
- ブロッコリー
- 人参
- ケール
- さつまいも
- ズッキーニ
- チンゲン菜
< スパイシートッピング >
・キムチ

ラーメンにピッタリなスパイシートッピングとしてまずご紹介したいのが、キムチです。そのままラーメンの上に載せてもおいしくいただけますが、豚バラ肉を加えて「豚キムチラーメン」を作ってみるのはいかがでしょうか?こちらは日本の居酒屋で人気の高い「豚キムチ炒め」をラーメンのトッピングに応用したものです。また豚キムチ炒め自体はお酒のおつまみにもピッタリなので、これを機会にぜひあなたのレパートリーに加えてみてください。レシピは以下のものをご参考ください。
・豆板醤

豆板醤もラーメンに辛さのアクセントを加えるのにぴったりの素材です。豆板醤は、一度油で熱してから使用すると辛味がひき立ちまろやかに仕上がりますので、担々麺や麻婆豆腐をトッピングとした麻婆ラーメンの具材を作るときに使用するのがベターです。豆板醬を利用した私たちの担々麺レシピもおすすめです。
https://www.myojousa.com/recipe/myojo-style-tantanmen/
・コチュジャン

韓国料理に欠かせないコチュジャンは、辛さと甘さを兼ね備えた魅力的な調味料です。そのままラーメンに加えてもおいしいのですが、コチュジャンをベースにちょっとひと手間を加えた、私たちの「SPICY RED MISO」レシピもぜひ試してみてください。特に豚骨ラーメンとの相性は抜群です!
https://www.myojousa.com/recipe/spicy-red-miso/
・スリラチャソース

最後は皆さんお馴染みのスリラチャソースです。どんな料理にも合うこのソースの万能性はもうご存じだとは思いますが、皆さんのご想像通りラーメンにも抜群に合います!スリラチャソースの少し酸味のある旨辛な味わいは、野菜たっぷりのラーメンで特に真価を発揮します。普段食べているラーメンにピリ辛なエスニックフレーバーを追加したい場合は、ぜひチャレンジしてみてください。
・七味唐辛子

七味唐辛子は日本で江戸時代に漢方薬をヒントにして開発されたミックススパイスで、その名にも含まれている通り唐辛子を主成分としながら、山椒やごま、その他生産者によって異なる独自の成分を調合することで作られています。日本では、七味唐辛子は味噌ラーメンに対する卓上香辛料として用いられることが多く、その他のラーメンでは胡椒が用いられていることとは対照的です。この理由は定かではないのですが、理由の一つとして味噌ラーメン誕生以前から日本で人気を博していた味噌仕立ての「豚汁」に、香辛料として七味唐辛子を用いることが一般的だったからではないかと思っています。
・カレー

日本ではラーメン同様にカレーも人気の高いメニューです。その証拠に、好きな料理ランキングのような企画があれば(ラーメンとともに)必ず上位に入ります。そのため、「そんな人気の高い二つのメニューを組み合わせたら、新たなおいしい料理ができるのではないだろうか?」と発想した人がいても不思議ではありません。インターネット上でも「カレーラーメン」と検索すれば数多くのレシピを見つけることができます。ただ一口にカレーラーメンといっても国によってレシピは様々で、日本ではカレールーを用いたものが紹介されていることが多いのに対し、アメリカでは東南アジア系のココナッツミルクを使用したカレーが用いられているのが特徴的です。
・柚子胡椒

柚子胡椒は唐辛子と柚子をすり潰して熟成させた調味料で、九州が発祥とされています。もとは鍋物や焼き鳥など和食に用いられるものでしたが、九州以外の地域での入手が容易となったことで様々な料理への応用が考案されています。また柑橘系の風味と唐辛子のスパイシーさが織りなす独自のフレーバーは、日本だけにとどまらず世界中のシェフからの注目も集めています。そんな柚子胡椒ですが、ラーメンに合わせるのであればまずは塩ラーメンや和風だしのラーメンのようなあっさりとしたものに合わせて、その風味をアクセントとして楽しむことをお薦めします。
■最後に
今回は「ラーメンとの相性が抜群」という一点の共通項のみを頼りに、定番のものから新しいものまで古今東西すべてのラーメントッピングを可能な限り紹介してみました。いかがだったでしょうか?驚かされるのは、地域性にとらわれずあらゆる食材をトッピングとして受け入れるラーメンの包容力です。海苔からモッツアレラチーズまであらゆる食材をトッピングとして取り込むラーメンは、まさに「味に国境はない」と語った安藤百福の名言を体現しているといっても過言ではありません。
これまでに様々なトッピング食材がラーメンボウルに投下され、その中から多くの方の定番になるほどの人気トッピングとなったものも少なくありません。しかし、ラーメンにピッタリのトッピングがすべて出そろったと考えるのは早計です。世界にはまだまだあなたに発見されるのを待っている魅力的な食材がきっとあるはずです。これは!と思う食材があれば、次回自宅でラーメンを味わう際にぜひトッピングとして添えてみてください。いろいろな具材を試していくうちに素敵なトッピングコンビネーションを見つけたら、ぜひ私達にも教えてくださいね。皆様からの連絡を楽しみに待っています!
Reference links:
ラーメンのひみつ 具|西山製麺株式会社
ラーメンの煮玉子発祥の地、荻窪 | ゴルフバカの気まぐれブログ
メンマ/麺麻 – 語源由来辞典
ラーメンにニンニクを入れるには理由があった!美味しい食べ方も紹介 | 食・料理 | オリーブオイルをひとまわし
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