おうちラーメンのトッピング特集!人気具材やアメリカ風アレンジをご紹介

Chashu, boiled egg, negi and menma used as ramen toppings

全国のラーメンファンの皆様、こんにちは!本日は、ラーメンを作る上で欠かせない「トッピング」について詳しく掘り下げてみたいと思います。トッピングはスープの味付けや麺のタイプとともに様々な種類のラーメンの特徴を決定づける、非常に重要な要素となっています。例えば、日本各地のご当地ラーメンはその土地の食文化に合わせたトッピングが特徴になることが多いです。
とはいえ、ラーメンのトッピングは必ず決まったものを載せなければならないといったルールは存在しません。自分好みの具材をラーメンの上に載せるだけで、たちまちあなたのオリジナルラーメンが誕生します。その手軽さと自由さのおかげで、ラーメンは世界中で愛されるようになったのかもしれませんね。
現在私たちはチャーシューやメンマなど定番とされているラーメントッピング以外にも、世界中のラーメン愛好家たちの試行錯誤の結果生まれた、数え切れないほどの魅力的なラーメントッピングを楽しむことができます。本日はその中から、まずは定番のトッピングをご紹介します。更に定番の範疇に収まらない驚きのアレンジトッピングまで紹介します!まずは基本の具材を押さえたい方もラーメンに新しい刺激を求めている方にもお楽しみいただける記事となっておりますので、ぜひ最後までお楽しみください。

 

■定番のラーメントッピング

まずは、ラーメンといえば欠かせないトッピングを一通りご紹介します。日本のラーメン屋さんで提供されているラーメンをご自宅で再現する際は、ぜひこちらの情報をご参考ください。

 

・チャーシュー

チャーシュー

 

チャーシューはラーメントッピングの中でも花形といえる存在です。ラーメン屋では通常2~3枚程度のチャーシューがラーメンの上に載せられることが多いですが、臨時収入が入ったときなど懐が温かいときは、通常よりも多くのチャーシューを載せた「チャーシュー麺」をオーダーしてリッチな気分を味わうのも乙なものです。その語源は中国の「叉焼」にあり、豚のもも肉を特製の釜でじっくり焼いたものです。しかし、ラーメンで使用されているチャーシューは、豚肉(バラ肉、もも肉か肩ロース)をたこ糸で縛り、塩、コショウで下味をつけた醤油ベースのタレで煮込んだものとなっており、本来は「煮豚」と呼ばれています。
チャーシューは人気の高いトッピングで、ラーメンを作る際はぜひご用意いただきたい一品です。自宅で一から調理するのはやや骨が折れますので、まずはお近くのアジア系スーパーマーケットでご購入いただくのがお手軽な方法です。

 

・煮玉子

煮玉子

 

通常のゆで卵をラーメンのトッピングとして載せてもおいしいですが、卵をラーメンの具材として使用する際は現在は煮玉子の方が人気が高いようです。日本では「味玉」と呼ばれることも多いですね。ラーメンのトッピングとして煮玉子を最初に採用したのは、東京の荻窪にある「漢珍亭」というお店だそうです。初めは固ゆでの煮玉子が主流でしたが、次第に半熟の煮玉子が人気を博するようになりました。こちらのレシピはそれほど手間がかかりませんので、ぜひ自宅でも作ってみることをお薦めします。ただし半熟の煮玉子にトライする際は、念のためpasteurized(低温殺菌)されたものを利用するようにしましょう。こちらもレシピをご共有しますのでご参考ください。

https://www.myojousa.com/recipe/ajitsuke-tamago/

 

・ネギ

ネギ

 

ネギはシャキシャキとした食感とともにさわやかな風味をもたらしてくれるので、とりわけ濃厚なラーメンスープにピッタリのトッピングです。日本では地域によって使用されるネギの種類が異なる点が特徴です。関西や九州では青ネギがよく使われます。代表的なのが京都の九条ネギや博多の万能ネギです。また関東では白ネギがよく使われます。代表的なのが埼玉の深谷ネギです。刻んで用いられるのが一般的ですが、縦にカットする「白髪ネギ」もシャキシャキとした食感がより楽しめておすすめです。

 

・メンマ

メンマ

 

メンマもラーメンには欠かすことのできないトッピングといえます。その独特の噛み応えとさっぱりとした味わいが、ラーメンを食べている間のいいアクセントとなり、麺やチャーシューなど他の具材と一緒に食べるとその味わいは更に倍増します。メンマは中国でとれる「麻竹(マチク)」という竹の一種を原料に作られます。メンマはもともと中国で家庭料理に利用される人気の具材でしたが、明治時代に日本の中華街に住む福建省、広東省の出身の中国人がラーメンの中に入れてみたところ大変美味であったため、以後ラーメンの具材として一般にも定着したようです。ちなみに、日本のラーメンのルーツと言われている来々軒のラーメンにもメンマがトッピングとして採用されていたようです。

 

・もやし

もやし

 

シャキシャキとした歯ごたえが魅力的なもやしは、低カロリーなうえに安価で簡単にかさ増しできることから、手軽なラーメントッピング食材として多くの方々に愛されています。トッピングとして初めてもやしを使用したのは、札幌味噌ラーメンの考案者である大宮守人氏です。以来、もやしは札幌味噌ラーメンの代表的な具材として広く認知されるに至っています。実は札幌味噌ラーメンに使用されるもやしは炒めたもやしなのですが、今回は時間のない人のために電子レンジを利用した簡単もやしトッピングのレシピを用意しました。次回ラーメンを作る際の参考にしてください。

https://www.myojousa.com/recipe/steamed-bean-sprouts/

 

・きくらげ

きくらげ

 

コリコリとした食感が嬉しいきくらげは、主に豚骨ラーメンで採用されることが多いトッピングです。脂質の分解に優れた食材であることが理由の一つとして挙げられるかもしれません。アメリカではあまりなじみのない食材のため、手に入れるのはやや難易度が高いですが、最近はアジア系食材のスーパーマーケットやAmazon、WalmartなどのECサイトでも購入することができます。もし本格的なとんこつラーメンを自宅で再現したいとお考えの方は、トッピングにきくらげを使用することも検討してみてください。下ごしらえのためのレシピも用意しましたので、併せてご参考ください。

https://www.myojousa.com/recipe/kikurage/

 

・にんにく

にんにく

 

ラーメンの旨味を一層引き立てる、パンチのある香りと味わいがにんにくの魅力です。ラーメン屋では、よく生のにんにくをすりおろしたものが提供されることが多いですが、自宅でにんにくをトッピングとして使用する際は、ぜひ他の方法も試してみてください。おすすめは、薄くスライスしたにんにくを油で揚げて作るにんにくチップです。カリカリとした食感が加わり、ラーメンに新たな味わいをもたらします。また丸ごと素揚げしたにんにくも、芋のようなホクホクとした食感が楽しめます。なお、にんにくは食後のにおいが強烈なため、取り過ぎにはくれぐれもご注意ください。

 

・”なると”

なると

 

特徴的な模様が目を引く”なると”は、もともとは日本蕎麦の具材として使用されていました。先の記事 ラーメンっていったい何だろう? 要素と歴史を押さえればラーメンの“今“が見える!でもお伝えしましたが、ラーメンが誕生した明治・大正時代、ラーメンは「志那そば」と呼ばれていました。そのこともあり、名前が似ている日本蕎麦でも採用されている”なると”を志那そば(ラーメン)にも使用してみよう、と思い立ったのではないかと思われます。ラーメンが志那そばと呼ばれていたころにトッピングとして採用された経緯もあり、”なると”は主に初期のラーメンで主流の醤油ラーメンのトッピングとして用いられることが多いです。最近は”なると”をトッピングとして使用するラーメン屋は少なくなってきましたが、アニメ「NARUTO」の元ネタでもあるその愛すべきフォルムは、今後もラーメントッピングの選択肢としてぜひ残していきたいところです。

今回ご紹介したもの以外にも、定番のラーメントッピングとして考えられるものは、以下のようなものがあげられます。こちらも併せて次回ラーメンを作るときにトッピングとして取り入れてみてはいかがでしょうか。

  • 海苔
  • コーン
  • わかめ
  • ほうれん草

 

■驚き!のアレンジラーメントッピング

次に、定番ラーメントッピングの枠組みに収まらない斬新なラーメントッピングをご紹介します。ラーメンにピッタリのトッピングは何も日本由来の食材だけではありません。実はあなたの冷蔵庫の中にも、ラーメンにピッタリな食材があるってご存じでしたか?今回はそんな意外なトッピングを「洋風トッピング」「ベジタリアントッピング」「スパイシートッピング」のカテゴリーに分けてご紹介します。

 

< 洋風トッピング >

・チーズ

チーズ

 

洋風トッピングとしてまずご紹介したいのがチーズです。これは特に味噌ラーメンとの相性が抜群です。「チーズがラーメンに合うの?」と意外に思われる方は多いかもしれませんが、実はチーズと味噌は発酵食品という共通点があり、意外なほど相性が良いのです。パルメザンチーズであれば仕上げにかけるだけでOKです。やりすぎなくらい山盛りにかけてみましょう。カマンベールチーズやモッツアレラチーズであれば、麺と一緒に少し煮込みましょう。

 

・ベーコン

ベーコン

 

ラーメンにたんぱく質を追加したいけど、チャーシューを仕込むにはちょっと手間がかかりますよね。そんなときは、代わりにベーコンを利用してみるのはいかがでしょうか?ベーコンから出る旨味が独特のアクセントとなって、ラーメンにより深い味わいをもたらします。厚切りにしたベーコンであれば食べ応えも十分です。

 

・ベイクドポテト

ベイクドポテト

 

ベイクトポテトは肉料理のサイドディッシュとして提供されることが多く、もちろん単体で食べてもおいしい人気の一品です。今回我々はこのベイクトポテトを、なんと新発売の札幌味噌ラーメンのトッピングとして活用することを思いつきました。実は札幌が位置する北海道は、日本一のジャガイモの収穫地として有名です(そのシェアはなんと日本全体の収穫量の8割!)。ベイクトポテトを札幌味噌ラーメンのトッピングとして活用するアイデアはそこから着想を得ました。結果は大成功!じゃがいもとバター、そして意外なことにサワークリームが味噌ラーメンに絶妙なコクを与え、よりクリーミーかつリッチな味わいに仕上がりました。興味を持たれた方は、ぜひこちらのレシピよりお試しください。

 

・トリュフ

トリュフ

 

ワンランク上のラーメンを自宅で試してみたいときは、トリュフをトッピングに選んでみるのはいかがでしょうか?ミシュランで初めて一つ星を獲得したラーメン店「蔦」や、「Momofuku」でも採用されている今一番注目のラーメントッピングの1つです。また、気軽にトリュフ風味を味わえる一品として、仕上げにトリュフオイルをかけたラーメンもレストランで目にするようになりました。ご自宅で高級感を演出してみたい時には、ぜひご検討ください。

 

< ベジタリアントッピング >

・厚揚げ豆腐

厚揚げ豆腐

 

チャーシューに代わるたんぱく質として、厚揚げ豆腐は非常に優秀な代案です。外側はパリッと、内側はふんわりとした2つの食感がラーメンのおいしさをさらに引き立てます。また、厚揚げ豆腐はスープをよく吸収するため、ラーメンの旨味を味わうのに持ってこいのトッピングです。お近くにアジア系スーパーマーケットがあれば簡単に手に入りますが、豆腐さえ手に入れば自宅でも簡単に作ることができますので、ぜひトライしてみてください。

 

・かぼちゃ

かぼちゃ

 

ラーメンにコクを加えたい場合は、かぼちゃをトッピングに利用してみるのはいかがでしょうか?おすすめはスライスしたかぼちゃをローストしたものです。仕込みにはある程度時間がかかるので、オーブンやエアフライヤーでラーメンを調理する前にあらかじめ仕込んでおきましょう。

 

・キノコ類

キノコ類

 

マッシュルームなどのキノコ類もラーメンのトッピングとしてピッタリのオプションです。その中でも特におすすめなのが椎茸です。椎茸はそれ自体が旨味を持っているので、ラーメンに投入することで味わいに更なる深みをもたらします。まずはシンプルにオーブンやエアフライヤーでローストしたものをトッピングとして使用してみましょう。もし乾燥シイタケを手に入れることができたなら、その戻し汁もラーメンを作る際のスープベースとして使用してみてください。きっと今まで体験したことのない旨味の深さに驚かれると思います。

 

・アボカド

アボカド

 

クリーミーな味わいが特徴のアボカドはどんな料理にも合わせることができますが、ラーメンもその例外ではありません。栄養面でも優れているため、ラーメンだけでは摂取できない栄養を補給したいときにもピッタリな食材です。スライスしたアボカドをそのまま載せてもおいしいですが、ひと手間加えてアボカドの天ぷらをトッピングにするとラーメンの味わいがよりリッチになります。スープと馴染んだアボカドは次第に溶けていき、更にコクの増したスープが楽しめます。

今回ご紹介したもの以外にも、ベジタリアンラーメンのトッピングとして以下のようなものが考えられます。次回ベジタリアンラーメンにチャレンジする際には、ぜひこちらもお試しください。

  • ブロッコリー
  • 人参
  • キャベツ
  • ケール
  • ごま
  • ほうれん草
  • さつまいも
  • ズッキーニ
  • チンゲン菜

 

< スパイシートッピング >

・キムチ

キムチ

 

ラーメンにピッタリなスパイシートッピングとしてまずご紹介したいのが、キムチです。そのままラーメンの上に載せてもおいしくいただけますが、豚バラ肉を加えて「豚キムチラーメン」を作ってみるのはいかがでしょうか?こちらは日本の居酒屋で人気の高い「豚キムチ炒め」をラーメンのトッピングに応用したものです。また豚キムチ炒め自体はお酒のおつまみにもピッタリなので、これを機会にぜひあなたのレパートリーに加えてみてください。レシピは以下のものをご参考ください。

豚キムチラーメン
豚キムチ炒め

 

・豆板醤

豆板醤

 

豆板醤もラーメンに辛さのアクセントを加えるのにぴったりの素材です。豆板醤は、一度油で熱してから使用すると辛味がひき立ちまろやかに仕上がりますので、担々麺や麻婆豆腐をトッピングとした麻婆ラーメンの具材を作るときに使用するのがベターです。豆板醬を利用した私たちの担々麺レシピもおすすめです。

https://www.myojousa.com/recipe/myojo-style-tantanmen/

 

・コチュジャン

コチュジャン

 

韓国料理に欠かせないコチュジャンは、辛さと甘さを兼ね備えた魅力的な調味料です。そのままラーメンに加えてもおいしいのですが、コチュジャンをベースにちょっとひと手間を加えた、私たちの「SPICY RED MISO」レシピもぜひ試してみてください。特に豚骨ラーメンとの相性は抜群です!

https://www.myojousa.com/recipe/spicy-red-miso/

 

・スリラチャソース

スリラチャソース

 

最後は皆さんお馴染みのスリラチャソースです。どんな料理にも合うこのソースの万能性はもうご存じだとは思いますが、皆さんのご想像通りラーメンにも抜群に合います!スリラチャソースの少し酸味のある旨辛な味わいは、野菜たっぷりのラーメンで特に真価を発揮します。普段食べているラーメンにピリ辛なエスニックフレーバーを追加したい場合は、ぜひチャレンジしてみてください。

 

■最後に

今回は「ラーメンとの相性が抜群」という一点の共通項のみを頼りに、定番のものから新しいものまで古今東西すべてのラーメントッピングを可能な限り紹介してみました。いかがだったでしょうか?驚かされるのは、地域性にとらわれずあらゆる食材をトッピングとして受け入れるラーメンの包容力です。海苔からモッツアレラチーズまであらゆる食材をトッピングとして取り込むラーメンは、まさに「味に国境はない」と語った安藤百福の名言を体現しているといっても過言ではありません。
これまでに様々なトッピング食材がラーメンボウルに投下され、その中から多くの方の定番になるほどの人気トッピングとなったものも少なくありません。しかし、ラーメンにピッタリのトッピングがすべて出そろったと考えるのは早計です。世界にはまだまだあなたに発見されるのを待っている魅力的な食材がきっとあるはずです。これは!と思う食材があれば、次回自宅でラーメンを味わう際にぜひトッピングとして添えてみてください。いろいろな具材を試していくうちに素敵なトッピングコンビネーションを見つけたら、ぜひ私達にも教えてくださいね。皆様からの連絡を楽しみに待っています!

 

Reference links:

ラーメンのひみつ 具|西山製麺株式会社
ラーメンの煮玉子発祥の地、荻窪 | ゴルフバカの気まぐれブログ
メンマ/麺麻 – 語源由来辞典
ラーメンにニンニクを入れるには理由があった!美味しい食べ方も紹介 | 食・料理 | オリーブオイルをひとまわし
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ナルトは元々、蕎麦の具であった – ラーメントリビア – ラーペディア – 新横浜ラーメン博物館
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